山菜独特な苦みやクセが少なく、どんな調理にも合う『ウワバミソウ』は人気が高い山菜の一つです。
漢字で表記すると【蟒蛇草】となり、ウワバミ(大蛇)が住んでいそうな場所に生える事から名付けられたのだそうです。
また、葉っぱの形が左右対称ではなく、片方に偏った形になっている様から「カタハ」と呼ばれたり、水辺などの湿った所に自生していることから「ミズ」と呼ばれたりしています。
この記事ではウワバミソウの特徴や採れる時期、含まれている栄養素などについて詳しく解説しています。
ウワバミソウって何科の植物?
ウワバミソウは、イラクサ科ウワバミソウ属に分類される多年性植物です。
地方によって呼び方が色々ある山菜です。
ウワバミソウの生えている場所は?
ウワバミソウは、日本では沖縄を除く各地の山間部に自生しています。
日光が当たらない湿り気のある沢や渓流沿いなど、水気の多い場所を好みます。
ウワバミソウの旬の時期っていつ?
ウワバミソウは地域によって旬の時期はズレがありますが、春から秋にかけて長い間楽しむ事が出来る山菜の一つです。
4月~5月頃
この頃は、ウワバミソウの始まりの時期なので、茎は柔らかくアクやクセが殆どありません。
6月~7月上旬頃
この頃のウワバミソウは、しっかり成長した時期なので太さも長さもシッカリとしたものが採れます。
9月頃まで美味しく頂けます。
ウワバミソウの選び方
ウワバミソウは、育ちすぎて大きくなり過ぎたものは、茎の部分が硬いものもあるので、あまり大きくなっていないものを採りましょう。
店頭に販売されているもで葉付きのものは、葉っぱが青々としていて、ピンとしているものを選びます。
葉付きでないものは、茎がしなびていないものを選びましょう。
ウワバミソウの主な栄養は?
- ビタミンB1…皮膚や粘膜の健康維持や、疲労物質の代謝を促進し疲労回復に効果が期待できる
- ビタミンC…コラーゲンの合成を助け血管を強くしたり、美肌効果に効果が期待できる
- ムチン…免疫力を高め、疲労回復の効果が期待出来るほか、肝機能や腎機能を高める効果が期待できる
ウワバミソウを採る時の注意点
ウワバミソウに似た有毒植物は特にないのですが、ウワバミソウの近くに生えている厄介な植物があります。
それは、イラクサという植物で葉っぱはギザギザしていますが、左右対称なのでウワバミソウと区別がつきます。
何が厄介かというと、イラクサには小さく細いトゲがありすぐに折れてしまいます。
しかもそのトゲには、皮膚を強力に刺激する物質が含まれているので、イラクサに触れるだけでトゲが皮膚に刺さり、激しい痛みと痒みに襲われるので注意が必要です。
まとめ
地方によって呼び方が色々あるウワバミソウは、山菜独特のクセが無いので色々な調理に用いる事ができる事から、とても人気がある山菜です。
ウワバミソウは、北海道から九州の各地で自生していて、以外に身近に生えていて、旬の時期もとても長いのが特徴の一つです。
類似する有毒植物はないものの、イラクサという厄介な植物が側に生えているので、肌を露出しない服装で出かけましょう。