フキは独特の風味を持ち、春を感じさせてくれる山菜の一つですが、特に天然物のフキはアクが強いので下処理が必要になってきます。
勿論、スーパーに並んでいるフキも天然物のフキほどではありませんが、アクがありますので下処理は必要です。
フキは皮を剥くなどの手間はありますが、ちょっとした手間をかけることによって、綺麗に下処理が出来て見栄えも、味の染み込みも良くなるのでちゃんと、下処理をしましょう。
フキの下処理方法
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1大きめの鍋に湯を沸かしましょう
お湯を沸かしている間に、葉っぱが付いているものは切り落とし、綺麗に洗って茎を鍋の大きさに揃えて切ります。
あまり短くすると、皮を剥くのが大変になります。
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2板ずりをします
フキが沢山ある場合は、小分にして板ずりをします。
大量のフキを一気に板ずりをすると、塩が行き届かずムラができています。
板ずりをすることによって、アクを出しやすくする以外にも、色を良くしたり、調理の際に味が染みこみやすくなります。
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3沸騰したお湯の中にフキを入れます
沸騰したお湯の中に板ずりをしたフキを洗わず、塩が付いたまま入れ、5分程茹でます。
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4冷水にとり皮を剥きます
茹で上がったフキを冷水にとり、水を数回替えながらフキを冷まします。
冷めたら皮を剥きます。
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5しばらく置きます
水をはったボウルに入れ2~3時間置きます。
フキの下処理のポイント
フキはとてもアクの強い山菜です。
採ってから時間が経つと、黒く酸化していまうので手に入れたら、なるべく早く下処理をしてしまいましょう。
板ずりをするのはアクを出しやすくするためだけでなく、皮を剥きやすくし、調理の際に味が染みこみやすくするためです。
もし、どうしてもすぐに下処理を出来ないと言う場合は、新聞紙に霧吹きをし湿らせてフキを包み、冷蔵庫の野菜室に保存します。
それでもなるべく早く下処理をしましょう。
ココがポイント
板ずりをする際は、大量にせず全体に出来るように小分にしながらやりましょう。
フキの保存方法
下処理したフキを、すぐに調理しない場合や余った場合はジップ付きの保存袋に、フキが浸る程度の水を入れ冷蔵庫に保存します。
水は浄水器等の水ではなく、水道水が良いです。
毎日水を替えれば、約1週間は冷蔵庫で保存できます。
※画像はウワバミソウですが、フキも同様に保存します。
フキの下処理のまとめ
一見、手間が掛かって面倒くさそうな、フキのアク抜きや下処理ですが、やってみると意外と簡単です。
皮を剥く作業が面倒なのですが、板ずりをすることによって皮が剥きやすくなり、するすると剥けるようになります。
また、なるべくフキは長いまま茹でる事で、皮を剥く本数を増やさず手間も少なくなります。
フキの下処理をする際に板ずりをする事で、綺麗に仕上がり、調理の際の味の染み込みも良くなるので、板ずりは必ずしましょう。
フキには、美容や健康維持に良いとされる栄養成分の、食物繊維やカリウム、カルシウム等が豊富に含まれているので、積極的に取り入れたい食材ですよね。
しっかり処理をして、食卓に沢山登場させましょう。
フキの参考資料
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古くは平安時代の頃から親しまれている「蕗:フキ」について徹底解説いたします
蕗はふきのとうが花を咲かせ、そこから伸びた葉柄の事を言い古くから日本人に親しまれてきた山菜のひとつです。 平安時代の書物には既に蕗の記録があり、その頃には人工的な栽培が行われていたと考えられています。 ...
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