コシアブラは、一説には木の樹脂を絞って濾したものを塗料として用いたことからその名が付いたと言われています。
コシアブラは山菜としての知名度はまだ低く、栽培ものが普及していないのでスーパーなどの店先に並ぶ数もとても少ないのですが、山菜好きの間ではとても人気が高く山菜の女王とも呼ばれています。
この記事ではコシアブラにの特徴や採れる時期、栄養素などについて詳しく解説しています。
コシアブラって何科の植物?
コシアブラは、タラの芽やウドと同じウコギ科ウコギ属の落葉樹です。
コシアブラの木は、春に一斉に枝の先から芽を出し、夏には黄緑色の花を付けます。秋には葉の色が黄色く染まって、
晩秋に葉を全て落とし枝だけになる落葉樹です。
コシアブラの生えている場所は?
コシアブラは、北は北海道から九州まで広く分布し、同じウコギ科のタラの芽やウドと同じく、山の中や林道脇などの開けた日当たりの良い明るい斜面でよく見かけることができます。
北海道の比較的標高の高い山などにも生えている生命力の強い植物です。
コシアブラの旬の時期っていつ?
コシアブの旬の時期は地域によっても違いますが、山の広葉樹が芽吹いた頃にコシアブラも芽吹く時期となります。
四国や近畿・中部
3月の下旬頃から4月の始めにかけて芽吹きます。
中部より以北や東北など
5月の初旬ごろから芽吹き始め、徐々に旬を迎えます。
それ以北の高山地
6月の後半頃まで楽しむ事ができます。
コシアブラの選び方
コシアブラは芽吹いたばかりで葉のが丸まって、ズングリとした形のものが最高に美味しいとされています。
見た目が筆の穂先に似ていることから『筆』とも呼ばれていて、とても人気がありますが、コシアブラは芽吹いてからすぐに葉が伸びてしまい、中々手に入れる事が難しいため希少性が高く、山菜ファンからはとても人気の高い山菜の一つです。
最近では、たまにスーパーや道の駅などでもコシアブラを見かけるようになってきましたが、売られているものを購入する際は切り口が枯れていない、みずみずしいものを選ぶようにしましょう。
コシアブラを採る時の注意点
コシアブラは、芽吹いたばかりの姿は触れるだけでかぶれるウルシの芽に似ている ので間違えて採らないようにしましょう。
ウルシの木のアレルギー成分は春から徐々に強くなっていくので、触れてしまうとかぶれてしまう可能性が高くなりますので注意が必要です。
コシアブラのまとめ
コシアブラは、山菜の女王として山菜好きの間ではとても人気が高い山菜の一つです。
中でも芽吹いて間もない筆の様な形をしているコシアブラは、希少性が高いのでより人気があります。
独特な風味を持っているコシアブラは、沢山の栄養素も含まれていますが、まだまだ知名度も低いため人工栽培されている数も少なく、スーパーなどの店先でも中々お目に掛かる事が少ないです。
また、コシアブラの木は、触るとかぶれてしまうウルシの木に似ているので採る時には注意が必要です。