つくしは春になると北海道から九州のあらゆる所で見ることができます。
山菜として美味しく食べる意外にもそのかわいらしい風貌から多くの人に親しまれ、和歌の世界では季語として使われているくらい身近なものとなっています。
またハウス栽培などの人工的な栽培はされていないので、まさに春の一定期間だけ楽しむことができる貴重な山菜のひとつとも言えます。
この記事ではつくしについて特徴や採れる時期、場所などの情報を詳しく解説しています。
つくしって何科の植物?
つくしはトクサ目トクサ科トクサ属の植物で茎の頭部分に穂のような胞子がついています。
成長すると緑色の粉末のような胞子を発生させ、さまざまな場所へ分布させます。
つくしの生えている場所は?
つくしの生息は、北海道から九州の各地に自生していて、日当りのよい場所を好んで生えます。
池の土手や野原、田畑の近くや草原に広く分布し、道路や歩道の脇等でも身近に見ることができます。
つくしの旬の時期っていつ?
つくしの旬は地域や日当たり等の関係でとてもばらつきはありますが、温かい地域では1月下旬~2月頃から、寒い地位は3月~4月頃から顔を出し始めます。
つくしの選び方
つくしは頭部分の胞子が開き、胞子を発生させてしまうと茎の部分が枯れ始めてくることから、土から頭を出して10㎝程度の頭の胞子部分が堅く閉じたものでハカマの感覚が短いものの方ががつくし特有の風味があり好ましいとされています。
しかし、胞子が飛んだ後のつくしは風味や苦みがなどの癖が少なくなるため食べやすいという意見もあり好みが分かれます。
つくしは採取して、時間とともに鮮度が落ちていくので素早く下処理をします。
つくしの主な栄養は?
- アルカロイド…(苦み成分)色々分類されていますが鎮痛剤などにも含まれている成分です。
- ビタミンC…免疫力を高めたり、アレルギー症状を軽減する効果が期待ができる。
- ビタミンE…細胞の酸化を防止する抗酸化作用・老化防止にも効果が期待できる。
- カロテン…活性酸素を抑え免疫力を高めたり、がんの予防に効果が期待できる
つくしの毒性について
つくしには植物塩基のひとつで窒素を含だアルカロイドという毒性を含んだ成分が微量に含まれています。
ただ、つくしに含まれるアルカロイドは通常食べる量であれば問題ないのですが、大量摂取することは避けましょう
まとめ
私たちの身近にあるつくしは鑑賞したり摘んだり食べたりと、とても親しみやすい山菜です。
抗酸化作用のある栄養素も沢山含まれていて天ぷらやおひたし卵とじとレシピも豊富です。
人工栽培はされていないので春の時期の一定期間にだけしか味わうことのできない貴重な山菜とも言えるので、ぜひ旬の時期に味わいたいものです。
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