雪解けの頃、土の中から芽を覗かせる『ふきのとう』は春の訪れを告げる山菜の代表として有名ですね。
ふきのとうの歴史はとても古く縄文時代の頃から食されていて平安時代には既に人工的な栽培が始まっていたとされています。
このふきのとうは独特のほろ苦さと香りを持ち天ぷらやフキ味噌などにすると美味しく頂けるとともに沢山の栄養を併せもっているので身体に良いとされている山菜の一つです。
この記事ではふきのとうについて特徴や採れる時期、場所などの情報を詳しく解説しています。
ふきのとうって何科の植物?
ふきのとうはキク科フキ属の多年草でふきのつぼみの事をいい日本が原産です。
独特な苦みと香りが特徴でこのつぼみかが花を咲かせやがて葉がのびます。その伸びた葉がフキとなります。
ふきのとうの生えている場所は?
ふきのとうは日本全国の広範囲に自生しいて山の斜面や河川や土手などで多く見られ水が豊富で風当たりが強くない所に多く見られます。
また古くから栽培もされていて最近では春先にはスーパーなどにも並んでいます。
ふきのとうの旬の時期っていつ?
ふきのとうは雪解けの頃に顔を出しますので地域によって1月頃~4月頃と旬の時期が大きく違ってきます。
ふきのとうは、つぼみとして顔を出してもすぐに花が咲いてしまいます。花が咲いてしまうと食用には適さなくなるので極めて僅かな期間しか収穫時期がないので旬の時期も短い山菜です。
ふきのとうの選び方
ふきのとうはなるべく日光に当たっていない、少し黄色みのある物でつぼみが堅く閉じていているものがお勧めです。
大きくなったり花芽が見えているものは苦みが強いのでなるべく小ぶりなものを選びましょう。
また、ふきのとうは収穫した直後から苦み成分が増え始めますので手に入れたらすぐに下処理をするようにしましょう。
ふきのとうの主な栄養は?
- アルカロイド…(苦み成分)色々分類されていますが鎮痛剤などにも含まれている成分です。
- フキノール酸…(苦み成分)…咳止めなどの効果が期待出来る
- ケンフェール(苦み成分)…活性酸素を抑制する効果が期待出来る
- フキノリド(香り成分)…胃腸の働きを活発にする効果が期待できる
- ナトリウム…塩分を身体から排除する働きがあるので高血圧や浮腫の改善に効果が期待出来る
ふきのとうに含まれる毒素と間違えやすい有毒植物
ふきのとうの特に根っこの部分にはフキノトキシンという毒素が多く含まれているので根っこの部分を落として食する様にしましょう。
芽の部分ににあたるふきのとうにも僅かに含まれていますがしっかりと下処理することで分解されるので安心して食べることができます。
また、ふきのとうと間違え安い有毒植物としては「福寿草」や「はしりどころ」があります。これらは成長すると全く異なる容姿をしていますが芽吹いたばかりの姿が似ている場合があり間違えやすいので誤食して食中毒になるという事案も起こっていますので気を付けましょう。
まとめ
春の訪れを告げるふきのとうは独特のほろ苦さと香りが特徴ですが食用に適した収穫時期が短いので旬の時期も短くなります。
また、様々な栄養素が含まれていて活動的な春を迎えるにあたりぜひ食べたい山菜でもありますので、しっかりあく抜きをしておいしく頂きたいですね。