【野蒜(ノビル)】はニラやネギ・ラッキョウなどの仲間で、身近によく見ることのできる山菜だって知っていましたか?
野に生える蒜(ヒル)という意味で、蒜とは、ニンニクやネギ、ニラなどのネギ属の古称なのだそうです。
野蒜は、土の中に鱗茎と呼ばれる小さなタマネギやラッキョウのような球を作り、葉の部分は鮮やかな緑色で断面は、三日月の様な形をしています。
野蒜の鱗茎は醤油漬けなどにしたり、葉の部分は刻んでネギの代用としたりして、美味しく食べる事ができるのです。
野蒜(ノビル)って何科の植物?
【野蒜(ノビル)】は、ユリ科(ヒガンバナ科)ネギ属の多年草です。
野蒜の仲間には、ラッキョウやニラ、ニンニク、ネギがあります。
野蒜(ノビル)の生えている場所は?
【野蒜(ノビル)】は、北海道から沖縄の日本全土に広く分布しています。
日当たりの良い場所を好み、山野や土手、あぜ道、道ばたなど私たちの身近にも生える事があります。
野蒜は、生命力が強い植物なので色々な所に生息し、一度定着して生えると駆除するのが大変になります。
野蒜(ノビル)の旬の時期っていつ?
【野蒜(ノビル)】の旬の時期は地域によって差はありますが、春が旬です。
暖かい地域
3月上旬~4月下旬頃
寒冷地域
4月くらい~5月いっぱい頃
野蒜の時期には、近くにヨモギなどが共に生えています。
野蒜(ノビル)の選び方
【野蒜(ノビル)】を収穫する際は、根元部分の茎が太くて白いものの方が、より美味しいとされています。
葉の部分は、ピン!として濃い緑色をしている物を選びましょう。
野蒜(ノビル)の主な栄養は?
- カリウム … 体内の塩分を排出し、血圧を下げる効果が期待できる
- ミネラル … 骨を生成したり丈夫にする人間には必要不可欠な成分
- アイリン … 血液をサラサラにし、疲労回復に効果が期待できる
- 葉酸 … 動脈硬化や認知症の予防、貧血の予防に効果が期待できる
- 食物繊維 … 腸内環境を整え、肥満を予防する効果が期待できる
【野蒜(ノビル)】にはこの他にも、βカロテンや、ビタミンB,C2など多くの栄養素が含まれています。
野蒜(ノビル)注意点
【野蒜(ノビル)】には、とてもよく似ている有毒植物が存在しています。
タマスダレやスイセンがその代表とされていて、毎年の様に誤食による食中毒のニュースが報じられているので注意が必用です。
見分け方としては、野蒜の球根は白く、ネギ臭があるのに対して、タマスダレやスイセンの球根は茶色く、ネギ臭がありません。
花が咲けば、野蒜もスイセンもタマスダレも違いが分かりますが、野蒜の旬の時期はどれも花が咲いていないので見分けにくいです。
実際の野蒜を知らないのであれば、採らない、食べない、あげないが鉄則です。
まとめ
【野蒜(ノビル)】は、ニラやネギ・ラッキョウなどの仲間で、身近によく見ることのできる山菜です。
地下に出来る鱗茎(球根)と葉の部分を食べる事ができ、栄養も豊富です。
野蒜は、日本各地の土手やあぜ道に生え、私たちの身近にも生える事があります。
しかし、野蒜と良く似た有毒植物が存在し、毎年のように誤食による食中毒のニュースが報じられているので、野蒜を採る際は注意が必用です。
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